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考えの侵食

社会学を大学で学んでいるけど、気がつかないうちに思考パターンが属している集団の考えの影響を受けているのかもなぁ、と友達と話していて思った。

 

例えばうつ病の人がいたとして、心理学だとその人の特性、性格、思考パターンを分類に当てはめて、「こういう傾向がある人はうつ病になりやすい」とする。

それに対して社会学うつ病の人がいたとしたらその人を取り巻く外部環境について考える。家族や友人といった人間関係はどんな状況か、会社の労働環境はどうか、等々。

 

今日話していた友達のゼミの先生は、大学時代に心理学を学んでいて、あるきっかけからその後大学院では社会学を学んでいたらしい。

大学院に進んで書いた論文を当時の先生に見せたところ、「あなたの論文は面白いけど考えが心理学だね」と言われ上のような説明をされたのだが、その意味がわからなかったという。

 

別にどっちがよくてどっちが悪いかということを言いたいわけではない。

その先生の話を聞いて、面白いし、なんとなく怖いな。と思った。

 

社会学や心理学とかそういった学問に限らず、人は今いる集団や属しているコミュニティ全体を取り巻く思考の型とかクセとかの影響を気がつかないうちに受けているのかもしれない。学校、会社、バイト先、家族、国家、とかとか。

強く主張してくるものに対しては意識的に防ぐことができるけど、無意識のうちにその集団の考え方が自分に染み込んでいて、そのことにさえ気がつかないとなると、怖くないか

 

うーん、一つのコミュニティじゃなくてなるべく多数のコミュニティに属して、違う考え方もあるんだよ、ということに早いうちから気がついた方が良いのかもしれない。

というかそれしかない気もする。